シドニーと名古屋市は仲良しです

シドニー市

名古屋市とシドニー市は姉妹都市として提携しています。

オーストラリア大陸の南東部にあるシドニーは、2000年にオリンピックが 開催されたこともありそこそこ知名度のある都市です。 有名なのでオーストラリアの首都と思っている人もいそうですがそれは間違いで、 1908年からキャンベラがオーストラリアの首都として頑張っています。 たしかにシドニーが首都候補になったこともあったのですが、その時シドニーと 首都争いをしたメルボルンとのほぼまんなかにあるキャンベラを首都にしようと、 互いの意見を尊重してその中間を採用したのです。 ですがシドニーも栄えている都市であることは間違いなく、オーストラリアの 経済の中心であると思ってよいでしょう、 そんなシドニーが名古屋市の姉妹都市になったのは1980年の夏が終わった頃で、 日本の山々が緑色に美しく染まりはじめる9月に提携関係を結びました。 名古屋市はいくつかの都市と姉妹関係になっていますが、オーストラリアのシドニー とはどんないきさつで提携したのでしょう。 どうもこの話が提案されたのは名古屋日豪協会とニュー・サウス・ウェールズ 豪日協会との間のようで、名古屋市役所が最初に動いたのではないようです。 両国の協会の間で提携の話がたびたび取り上げられる中、1979年にシドニー の日本国総領事から「シドニーの市長さんもこの話を歓迎しているみたいよ」 と連絡が入り、一気に話がまとまって次の年には新たな姉妹が誕生したのです。 日本との時差も1時間で近そうに感じるオーストラリアは、こうしてもっと親しみ を感じる関係へと発展しました。 ではシドニー市はどんな都市なのでしょうか。 サウス・ウェールズ州の州都で、オーストラリアで一番人口が多いことはきっと ご存知でしょうが、あとはオリンピックが開催されたことくらいしかこの都市 について知らない方も多いようです。 ここが首都だと間違った認識をしている人もいるほどなので、知名度のわりに 詳しいことはさっぱり理解していないのは名古屋市民にもたくさんいるようです。 オーストラリアなので暖かい気候と思われておりますがそれは正解で、一年を 通して安定した気温を保っているのも特徴です。 より正確に言えば寒い時期でもそんなに気温は下がらず、暑い季節も苦しくなる ほどの猛暑にはならない、そんな感じでしょう。 一応言っておきますと日本とは違い南半球にあるので、1月に気温が上がって7月 に気温が下がります、この国では。 名古屋市には12月のクリスマスにサンタがやってきますが、冬は寒いのでこの サンタさんは風邪をひかないよう厚着をしています。 でもシドニーのサンタは違います。 12月でも雪が降ることはありませんし昼間は気温も25℃くらいになるので、 そんな暑苦しい格好はしていられません。 クリスマスシーズンにサーフィンをやるのが当たり前なので、日本のサンタの ような重装備だと汗をかいて熱中症で倒れてしまいます。 この気候のことは観光で行かれる方に知っておいてもらいたいことです。 お正月休みを利用してオーストラリアに行くけど寒いのは嫌だからと、上着を 何着も持っていっても邪魔な荷物にしかなりません。 向こうの12月は暑いのです。 そんなシドニーは日本の名古屋市以外にも5つの姉妹都市があります。 アメリカ合衆国のサンフランシスコ、イギリスのポーツマス、イタリアの フィレンツェ、ニュージーランドのウェリントン、中国の広州です。 これからもっと増える可能性もありますが、今のところはこれだけです。