シドニーの文化
観光するなら街のことをもっと知っておきたいですね。
シドニーはニューサウスウェールズの初代総督だったアーサーさんが1788年 に今のシドニー湾に上陸したことが、現在の街の姿を作るきっかけになりました。 その時に英国内務大臣だったシドニー卿の名前からこの湾をシドニー・コーヴと 名付け、そして今でもシドニーであり続けています。 市となったのは1842年で、オーストラリアで最初の都市がシドニーです。 1800年以前は町としてはあまり機能していなかったのですが、やる気を 出したら早いもので今ではすっかり首都っぽく発展したのは皆さん知っている 通りです(首都ではないのですが)。 名古屋在住の方がたまに「姉妹都市行ってみたいね、シドニー市ならそんなに遠く なさそうだし今度の連休に観光してみようかな」とよく喫茶店でモーニングを 食べながらお話していますが、現地に到着してからのことを考えると交通機関 はどうなっているのか知っておいたほうがよさそうです。 湾岸都市なのでフェリーで移動するシドニー市民もおり、愛知県の県庁所在地 で地下鉄にはよく乗るけど船でお買い物に行くことはない日本からの観光客は、 軽く衝撃を受けられるようです。 移動手段はバスや地下鉄、タクシーを使うか、自分で自動車やバイク、自転車 を運転するのが日本では常識になっておりフェリーは特別な行事でなければ利用 することもない、というのが一般人の普通の感覚です。 でもシドニーでは市民の足として、電車やバスと同様にフェリーも利用されて いるので観光客でない人達も乗船しています。 なので船内も早朝に出発する長距離バスや山岳地帯のロープウェイみたいに高揚 した雰囲気はなく、夕飯の材料を買いにきたおばちゃんたちが普通に乗っている のであまりはしゃでは迷惑になるでしょう。 もちろんバスや電車でもテンションを上げすぎるのはいけませんが、乗り慣れ ないフェリーでは特に注意が必要です。 またシドニーでは学生さんはどんなシステムで通学しているのか気になりますが、 この国では義務教育は6歳~16歳となっています。 小学校は東京都や愛知県、大阪府と同じで6年間のコースになっており、その後 中等教育へ進みます。 中等教育は中学校と高校を兼ねているような形で、4年間通えば義務教育課程の 修了証をゲットできますがもう2年間そのまま学び続けることも可能です。 修了証を手に入れたら就職してもいいですし、長く学生を続けるなら中等教育で もう2年間、その後は高等教育機関へ進学することになります。 高等教育機関には大学と職業専門学校があり、将来の夢が何かを自分に問いかけて 進むべき道を決めるのが学生の心得になっています。 簡単にまとめると小学校が6年間、中等教育が4年間の計10年が義務教育なので 日本の子供よりも1年余計に通学することになります。 だからといってシドニー市民は勉強熱心な人だらけでもなくスポーツも盛んで、 泳げる海が近くにあるのでマリンスポーツも幼い頃からやっておられ、ヨットや サーフボードも日常的に触れることができる存在です。 陸上でのスポーツもゴルフやテニス、クリケットなどが人気のようで、たまに 大会も開催されているので観光のタイミングに合ったら観戦してもいいでしょう。 なにしろ2000年のオリンピックで使われた会場が今でも残っているから、 それを使って大会やろうよ、という流れが強いのです。 このオリンピックパークも観光名所として有名ですし、シドニーへ行ったら 立ち寄りたい場所ベスト100には入るので運動の苦手な人も思いで作りのため、 スケジュールを調整して訪れてほしいですね。 オリンピックの開催地であったことを教えてくれるこの施設は、いつまでもシドニー 市民の誇りにきっとなるでしょう。